Quantcast
Channel: エッチ・スケッチ・酒っち♪
Viewing all articles
Browse latest Browse all 130

泣きたい?じゃあこの本読みなさい

$
0
0


「日本でいちばん大切にしたい会社」坂本光司 著(あさ出版)
本当に素晴らしい会社が主に5社、その他7社が紹介されています



いまブラック企業の勢いまっさかりですね。
人間を道具のように使えば儲かるんでしょうね。





しかし本書に挙げられている会社は違います。

会社は、社員・外注先・下請け・顧客・会社のある地域、それらを幸せにするためにある。
という理念の元、この不景気の中でも毎年業績を上げているのです。







もうこれ全部の会社を事細かに紹介したいんだけど、それじゃあこの本を丸写しになって大変なんで、インパクトの強いとこをここで挙げてみます。






まずは【日本理化学工業株式会社】

社員の7割がいわゆる障がい者です。

ある時、障がい者の施設の職員さんが社長の大山さん(当時は専務)に施設の2人の障がい者の就職を頼むが、大山さんは難しそうなので断ったそうです。

そして職員が

「就職がダメなら、どうか働く喜びを子供たちに体験させてあげて下さい」

と頼みます

そのお願いをきいて、2人に2週間だけ仕事をしてもらう事になりました。

そして2週間後

社員みんなが集まって大山さんにお願いします

「どうかこの子達をずっと雇ってあげて下さい。いたらない分はみんなでカバーします」

2人は仕事に没頭。休憩や就業も「今日は終わりだよ」と言われるまで熱心に熱心に働いたそうです。




大山さんは、お坊さんとの話の中で、人間の幸せの中には【人の役に立つこと】【人から必要とされること】を得る事が大きいと知らされます

2人の障がい者は、この2つの喜びを感じ続けていたようです。これは施設では絶対に得られない幸せなのです。



それから大山さんは障がい者を積極的に雇用し続けます。

障がい者の方々は一般的なマニュアルではうまく働けません。

だから人が仕事に合わせるのではなく、仕事を人に合わせるようにした。

例えば分量の重さを量る時に、数字が読めない人には、青い容器は青い重りで量り、赤い容器には赤い重りで量るように作業をさせます

誰でも工夫すれば仕事はできるのです。

そして業績も挙げているのです。

しかし多くの会社は、障がい者の雇用は避けます。めんどくさいのかもしれません。






同じように障がい者の雇用に積極的な【株式会社ファンケルスマイル】

雇用枠が1人しかない時に3人の障がい者の応募があった。

1人は重度の障がい者のA子さん。

最も軽度の障がいの1人が採用に決まりかけた時。社員の1人が言いました。

「私は1番重い障がいのA子さんを採用したい」

と・・・

「他の2人は、おそらくどこかで採用してくれるでしょう。でもA子さんは、うちが採用しなかったら、働く機会を永遠に失ってしまうかもしれない。働く喜び、働く幸せを知らないまま息を引き取ってしまうかもしれない。そういう子のためにわが社は存在しているんじゃないんですか」

そうしてA子さんが採用されたそうです







【中村ブレイス株式会社】

休日出勤に残業とバンバンあります。ブラック企業と同じですね。

でも違う事がある。

社長は休め、帰れと言うのに、こっそり出社して仕事するのです。

ここは腕や脚、耳・指・鼻・乳房などの義肢装具を作る会社です。

様々な事故や病気で、体の1部分を失った人たち。

彼らにとって義肢はどれほど必要とされる装具でしょう。



社員たちはそうした人たちへ、自分たちが休日を1日返上すれば、装具が1日早く届く。1時間働けば1時間早く届く。

困っている人たちを何とかしてあげたい。そうした気持ちで働くのです。




本書にあげられた会社の社員たちは働く喜びと幸せに満ち溢れています。

その仕事への責任感というか矜持というか、そうしたものも強く感じました。

そしてその会社の顧客たちも、その製品を買って幸せになるのです。

上に挙げた特殊な会社以外にもお菓子屋さんや果物屋さんなどありふれた会社も紹介されています。

どの会社も本当に素晴らしい。

これはブックオフでなく本屋で買ってでも読んでもらいたい本です。



会社とは何のためにあるのか?

働くとはどういう事か?

ちょっと僕も、しかたなく働いているというスタンスの自分というものを
考えちゃいました。
(-ω-;)ウーン

Viewing all articles
Browse latest Browse all 130

Trending Articles