「内臓が生みだす心」 西原勝成 著 (NHKブックス)
心は脳にあると思う人、手ー上げてー!
(*・∀・*)ノ ハーィ
心は脳には無いという本です。
そんじゃドコにあんのよ!
え!おい!
という皆さんに、こんな事例をお話致しましょう。
心臓移植するよりも、心臓と肺を同時に移植したほうが成功率は高いし、その後の状況もよろしいようです。
と・こ・ろ・が!
心肺を移植された人は性格が変わっちゃうんだって。
しかも移植したドナーの性格に。
されさて、ここで生物の進化を考えてみます。
初めはバクテリアとか細胞1個の生物でしょ。
まあ、これすら心はあると本書は言いますね。
で、まあ単細胞生物から多細胞生物になる。
1番最初のわかりやすいミミズみたいな生物。
これ口から肛門まで内臓1個。腸だけどしょ。
この腸1つで呼吸も栄養摂取もするの。
生殖だって腸なのよ。
全ての基本は腸。
その腸の呼吸する部分が、心臓と肺に進化。
栄養摂取の部分が胃に進化。
生殖を司る、みんなの大好きな部分がチン○ンとマン○ンになった。
するとね、まだ文化してない腸はそれぞれの機能から目的。つまり気持ちをもつ。
「ここ空気ないやんけ!苦しいわメッサ苦しい!」
「いやな、そうは腹は減ってないねんけどな。どうもワシ野菜が不足してると思うねん」
「おや?あそこに女の子2人おんねんな。でもわし右の方とエロいことしたいわ」
と、種族保存の観点から心が生まれたというのです。
でもさあ、脳はどうなの脳は?
と思いますよね。
こんな実験がある。
細かい事ははぶきますが、ウズラの脳をヒヨコに移植できるんだって。
するとどうなるか?
ウズラの脳を移植されたヒヨコはどうなるかというと、別になんの不都合もない。ごく一般的なニワトリになるんだって。
脳は、言ってみれば電気配線くらいのもんで、特に主体性はないんだって。
だからね、皆も脳トレとか言ってないで腸の健康を保ちましょう。
で、これ怖い部分!
お医者さん達はどうも心が内蔵にあるって認めてるんだって。
でも認めちゃうと脳死の意味がなくなる。
脳が死んでも人間の心と精神は生きてるとしたらどう?
もう脳死が移植の判定にならないどころか、腸・胃・心臓、その他心ある臓器は生きてるんで移植できません。
となる。
当然ながら死んだ臓器は移植できない。でも生きてる臓器には心がある。
心が脳に無いと証明されたら、臓器移植そのものに倫理の問題が生まれるのです。
楳図かずおの漫画で、死んだと思われて心臓を移植された女の子が、その心臓を取り返す恐怖の話があったけど、脳死判定されても、人はまだ生きてるし心もあるかもしれません。
だいたいボキのお婆ちゃんが植物人間になったんだけど、お見舞いに行くとこっち見るし、ウーウーアーアーうめくのよ。
「意識あるんじゃねえの?」
って思うんだけど、お医者さんは
「いえいえ、反応だけで、本人はなんにも分かってません」
との事。
その時はそういうものかと思ったんだけど。
もしあん時にウチのオババが
「あ、最後に孫きてくれた」
って脳以外のところで感じて
「ウィ~」って呻いていたのだとしたら・・・
いやこれ1つの常識を覆す本です。
一読の価値ありです!