この書庫もやっと3つ目。
これまではなかなか本読む時間がなかったけど、もはや天下御免のプータロー!
時間はあり余るほどにありますぞ!
(*^^)v イエイ!
(*^^)v イエイ!
さてさて、今回は邪馬台国の卑弥呼を教わった後に来るスーパーヒーロー!
聖徳太子にスポットを当てるのです。
これほど伝説の多い人もいないですよね。
キリストみたく馬小屋で産まれて、すぐに言葉をしゃべった。
様々な予言を的中させた。
一度に10人もの人が来たので、まとめて一晩で相手をした性豪。
あれ?ちょっと違う?
(^^*) オヤ?
(^^*) オヤ?
さて、その聖徳太子ですが、日本書紀には聖徳太子という名前は出てこないそうです。
厩戸皇子とか皇太子とからしい。
この講談社学術文庫版では、現代語訳なので聖徳太子と分かりやすく記述しております。
聖徳太子とは、後につけられた名前のようです。
そもそも日本書紀ってあてにならない。
天智天皇が崩御されたあとに、簒奪者の天武天皇が自分を正当化するために作られたのが日本書紀。
だからウソだらけの書物。
そのウソの拡散に使われたのが聖徳太子という存在。
よって、聖徳太子なんてのもウソの人物。
大雑把に言うと、そんな本でした。
まあ実際に聖徳太子の業績を文献に照らし合わせると、つじつまの合わない事が多いらしいです。
この本は、日本書紀は天武天皇ではなく、藤原不比等が藤原氏繁栄のために偽った記述をした書物とのこと
まあどっちにしろ正しい歴史を記述してないので、日本書紀は文献として当てにはならないというのが学者たちの見方だそうです。
だからといって日本書紀が歴史的資料にあたらないとは考えてはいけない。
天武天皇のため、もしくは藤原氏のための書物だと考えれば、見えてくるものも多いのです。
なぜそんなウソをついたのかと考えると、浮き彫りになる真実もあるかもしれません。
そこに厩戸皇子の業績もあるので、やはり聖徳太子の存在も無視できないかも?
聖徳太子なんて凄い人は伝説で、厩戸皇子ってのがいただけ。
ってことで、今はまとまっているらしい。
何が本当かは人によって様々な意見があるでしょう。歴史学者の研究を待つだけかもしれません。
で、この本。
聖徳太子は、蘇我氏と物部氏の戦で蘇我氏に加担し、物部氏を討ち滅ぼした。
仏教を信奉する太子にしてみたら、殺生なんて最大の禁忌。
深く悲しみ、物部氏の鎮魂のために四天王寺を初めとする様々なお寺を建てた。
むしろ戦勝祈願のために四天王の仏像を彫って、
「勝ったらお寺をつくります」
って逸話の方が伝説かも
聖徳太子はあくまでも平和の人でした。
聖徳太子が作った17条の憲法の第1条。
【和をもって貴しとなす】
これは聖徳太子とは関係ないという向きもあるようですが、聖徳太子が作ったと考える所が素晴らしいのではないでしょうか。
話は変わって、今はイスラム国のアレコレで混迷する中東。
ウクライナ問題のロシア。
そんな事を考えると
【和をもって貴しとなす】
大切なことだと思うな。
たとえ聖徳太子が伝説の存在であったとしても、我ら日本人は、ウソでもそんな人をあがめ奉ったのです。
聖徳太子が願うような世界であって欲しいと思ったのが我ら日本人の祖先です。
聖徳太子が実在の人物だったかどうか?
それは学問上だけの問題。
日本人を鬼のような人間だと非難する国もあります。
だが我々は聖徳太子を伝説化するような国の人間です。そんな日本の歴史を鑑みて、誇りを持って生きていきたい。
そんなご先祖様達に恥じない生き方をしていきたい。
そう思うのです。
それが歴史を学ぶということなのではないのでしょうか。