さてさて、為替も1ドル102円。日経平均も1万5千円を越えて、アベノミクスは順調なようです。
でも金融緩和をしただけで、こんなにうまくいくもんなの?
いままでの円高の苦しみはなんだったのか?
日本人はなぜ貧乏になったか? 村上 尚己 著(中経出版)
本書は今年の1月31日の発行
数字とグラフで説明・立証する姿勢は基本中の基本。
信頼できる本だと思います。
日本がこれまで苦しんできたのは日銀が金融引き締めをしてきたからだと言います。
そして金融緩和が必要というのが本書の意見
もう金融緩和が円高・株安の特効薬になることは証明されましたね。
これからどうなるかわからないけれど、とりあえずは本書は正しかった。
では日本が円高に苦しみながら、なぜ民主党と日銀の白川総裁は金融緩和をしなかったのか?
ハイパーインフレの危険性などあるらしいのですが、それらは次回以降のお話。
このグラフ
1997年に消費税が5%に増えたけど、税収は増えてないことがわかります
で、増えたのは自殺者の数。おおざっぱに1万人の自殺者が増えたそうです
なんてこった
増税は必要だけど、不景気時に増税するとろくなことがない
だから景気回復してから増税しようとする自民党の政策は正しいのかもしれない
こんなグラフから出た著者の言葉には熱いものがあります。
著者は正義感の強い情熱的な人かもしれない
実に心に響いた言葉があります。
【自殺するほど仕事がないのに、過労死するほど仕事がある】
【心優しい人たちが貧しい人を生む不幸】
著者は正義感の強い情熱的な人だと思う。
でも、そういう人って周りが見えなくなっちゃうきらいもあるのね。
だから本書も、ちょっち突っ走っちゃった意見である可能性もあります。
はたしてアベノミクスがどうなるか
次回はアベノミクスについて述べてみましょう